※関東の日本芝基準(天候により差が生じる場合があります)

※関東の日本芝基準(天候により差が生じる場合があります)
■シバキープNAVI® 土づくり・芝張り・メンテナンス篇
芝生のお手入れ 3つの基本とは?
4〜10月の生育期に、生長の具合を見ながら刈り込みます。日本芝の場合は芝張り1カ月後から1〜2週間に1回、刈り高は2〜3cm程度が目安です。急に短く刈りすぎると芝の生長点まで刈り取ってしまうので(軸刈り)、注意してください。伸ばしすぎた場合には、日数をかけて徐々に刈っていきましょう。
芝生を張った年は薬剤の影響を受けやすいので、雑草は手で抜きましょう。特にクローバー等、広がっていく雑草の場合は、小さいうちに駆除してください。次年度以降、根が残ってしまう種類の雑草に対してや、面積が広く除草作業が大変な場合、除草剤を活用すると有効です。日本芝に使用できる薬剤は多いですが、西洋芝に使用できる薬剤は少ないため、商品ラベルを確認します。
長期間、雑草を生やしたくない人はこのタイプ。
すぐに雑草を枯らしたい人はこのタイプ。
夏場に乾燥しすぎると枯れることがあります。特にタネまき及び芝張り当初は、乾燥に注意が必要です。朝か夕方、芝生全体にたっぷりと行います。夏場以外にも初めの1〜2ヵ月はこまめに芝生の状態を確認し、乾いていると思ったら水をやりましょう。
きれいな芝生を育てるためには肥料も欠かせません。施肥と刈り込みを繰り返すことで美しい芝生ができあがります。
液体肥料、粒状肥料などがあり、生育状況に合わせて適宜与えましょう。
サッチとは、刈り込みで生じる刈りかすや枯れ葉などの茎葉が混じった堆積層のことです。芝草は繊維がかたく、サッチが堆積しやすいもの。サッチがたまると芝生が蒸れたり、虫や病気の原因になりますので、刈り込み後に熊手やレーキなどでかき出します。サッチの分解を促進する資材もあります。
目土とは清潔で細かい砂状の土のことです。主に芝生の低くなっている部分や、生長が悪くはげている箇所にふるいを使って、厚さ5mm程度に薄くまきます。目土の量は葉が少し出る程度です。芝生面の凹凸がなくなり、芝刈りの管理がしやすくなります。また、芝が若返り、美しい緑を保つことができます。
芝生が生長して数年たつと、土がかたくなり、芝生の呼吸や生長を妨げるようになります。そこで芝生に穴をあけて通気性を高め、そこへ目土を入れることで新しい根の再生を促して、更新を図ります。作業時期は生育が旺盛な春と秋が最適です。芝生が弱る高温期や生長しない冬は、作業を避けましょう。
芝生は、一部の昆虫には産卵に適した環境です。孵化した幼虫が芝の葉や根を食害するので、発生時期に合わせ予防的に殺虫剤を使用しましょう。食害されると下の写真のようになり、芝生が変色したり生長点まで食べ尽くされると芝生が枯れてしまうことがあります。対策として定期的に殺虫剤をまくとよいでしょう。
散布の目安は4〜5月に1回、梅雨時に1回、盛夏に1回です。芝生が真夏に白くなってきたら水枯れの可能性もありますが、害虫によることもあります。枯れ方を見極めることも必要です。
家庭の芝は傷むことが多く、きれいな芝生を保つには補修作業が必要になってきます。
ほとんどの補修作業には目土が利用されますが、一般的に茶色い目土は補修の跡が目立ちます。
手軽に使える 目立たない補修材で、芝生をキレイにととのえましょう。
芝生にはいろいろな種類がありますが、大きく日本芝と西洋芝に分けることができます。園芸店やホームセンターで切り芝の状態で販売されていることが多いのは、日本芝です。芝生用の除草剤を選ぶときに、育てている芝が日本芝であるか西洋芝であるかを知っておく必要があります。
商品ごとに注意点は異なりますが、共通していることは芝張り直後や根切り作業後は薬害を受けやすいので、ご使用をお控えください。また、30℃以上の高温が続くときは使用しないでください。
それぞれの商品ラベルの記載に従ってご使用ください。
大丈夫です。家庭用の除草剤は、植物特有の生理代謝を阻害して草を枯らすので、人間をはじめとする動物には安全性が高いといえます。ただし、せっかく薬剤を均一に撒いても、犬や人間が歩き回ることで薬剤が散ってしまい、効果にムラが出る原因となるので、散布した当日はその場所に入らないようにしてください。また、液剤タイプの除草剤は葉や茎から成分を吸収して効果が現れますので、散布液が乾くまではその場所へ入らないようにしてください。
平日9:00〜17:00(土日祝除く)