ヘビ・モグラ・イノシシ・ハト対策

ヘビの特徴と対策

ヘビの聴覚は退化していて、視覚もあまり良くありませんが、そのかわりに優れた皮膚感覚や味覚、嗅覚で獲物を正確に捕らえます。
地面から伝わる振動音を皮膚感覚でとらえて外敵や獲物の動きを感じます。
また、始終チロチロと出している舌に空気中の臭いや味を吸着させ、口の上部にあるヤコブソン器官に運んで判別し、獲物や交尾相手などの気配を察知しています。
さらに、鼻孔と目の間に生きた動物の体温を感じ取るピット器官(赤外線感知器官)を持つヘビもいます。

対策

ヘビが住みにくい環境を作りましょう。ヘビの生息場所を減らしましょう。
ヘビは、草むらの土穴や、樹木の根元、石垣の隙間やネズミやモグラの巣穴などに好んで生息します。
除草をして草むらをなくし、日当たりをよくして、土穴や石垣の隙間を埋めましょう。

エサとなる生き物を減らしましょう。
ネズミなどのエサとなる生き物を減らすことで間接的にヘビを減らす事ができます。ネズミはヘビの好物なので、獲物を追ってヘビが家の中に侵入することもあります。しっかり、ネズミを駆除しましょう。

モグラの特徴と対策

モグラは土中にトンネルを掘るので、芝生や植物の根を切られたり、植えたばかりの苗が押し上げられたり、倒されたりしまったりと、ガーデナーの天敵です。
モグラはミミズや昆虫が好みで、植物質のものはほとんど食べませんが、モグラの掘ったトンネルがネズミの通路に利用され、ネズミによる農作物の被害を招くこともあります。
防除は困難ですが、根気よく様子を見てください。

対策

エサをなくす
モグラが侵入するのはエサになるミミズや昆虫を探しに来るためなので、土壌消毒や殺虫剤の使用によりこれらの発生を抑えると、モグラの被害も減少します。
ただし、ミミズは土壌を向上させる働きがあることに留意しましょう。

通路を遮断する
農耕地の周囲に深さ1メートルぐらいの溝を掘るか、深さ50~60センチの網を周囲の地中に張って、進路を遮断します。

音や振動、臭いで追い払う
臭いや音に対して敏感なので、モグラが嫌がる臭いの忌避剤を使ったりモグラ撃退用の音波発信器や風車を設置します。

イノシシの特徴と対策

近年、イノシシなどの野生鳥獣による被害は山間部での甚大な被害のみならず、都市部にまで影響を及ぼし深刻な問題となっています。農林水産省の調べでは野生鳥獣による作物被害は平成30年度で約158億円にも上ります。また、住宅地への侵入、営農意欲の減退、耕作放棄など数字以上に深刻な影響を及ぼしています。

対策

物理的防除として防護柵や電気柵、化学的防除として薬品類がありますが、コストが高い、設置が大変等の問題があり対策は容易ではありません。
既に高い費用をかけて柵を設置しても穴を掘られてくぐられてしまうケースも出てきています。
そのような場合に追加の対策として、「猪レスSTOPテープ」を 併用することをお勧めします。
伸びた雑草などに身を隠しながら侵入してくるので、周辺地の除草をすることも対策のひとつです。

猪レスSTOPテープ

猪レスSTOPテープの使い方

猪レスSTOPテープは、イノシシが警戒する特殊忌避香料を含浸させたテープです。
テープなので設置が簡単で、2~3ヵ月間効果が持続します(天候や設置条件により異なります)。
※ 忌避資材なので個体差により効果に差が生じます。

[防護柵・電気柵と併用する場合]

イノシシの侵入を防止したい場所に設置してある、防護柵もしくは電気柵の支柱を利用して、地上20cmの高さ(イノシシの鼻の高さ)に猪レスSTOPテープを張り囲います。
ポイント:たるみの無いようにしっかりと張る。
効果が不十分な場合はテープを2段に張るなど、状況に応じて加減してください。防護柵・電気柵の周囲の雑草は事前に処理してください。草が生えている状況だと効果が安定しないので、長期持続型の除草剤を使うことをおすすめします。

※ 電気柵と併用する場合は柵線とテープが接触しないように注意してください。

[杭等を立てて設置する場合]

イノシシの侵入を防止したい場所に、2.5m間隔を目安に支柱を設置してください。設置した支柱を利用して地上から20cmの高さにテープを張って、しっかりと囲ってください。
ポイント:たるみの無いようにしっかりと張る。
効果が不十分な場合は、テープを2段に張る等状況に応じて加減してください。

※ 設置中にテープが切れてしまうと効果がなくなります。その際はテープを張り直すか、切れた箇所を結んでください。
※ 本品はテープを張る高さがポイントです。イノシシの鼻の高さに設置することが重要なので、高すぎると効果が劣ります。
※ 本品は忌避資材であり、イノシシを完全に駆除するものではありません。イノシシ駆除については各自治体へご相談ください。

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ハトの特徴と対策

近年、都市部でハトの飛来により様々なトラブル(被害)が増えています。ハトが落とすフンや臭いによる衛生被害や、鳴き声、羽ばたき音や足音の騒音だけでなくアレルギーなどの引き金となる可能性もあり、悩みの種となります。都市部に出てくるハトは主にドバトが多く、建造物を住みかとし、繁殖力が大変強く帰巣本能も強いとされています。そのため防除は困難なことが多く、防除が比較的容易とされる営巣前の一時利用(休憩や待機、エサ場)の状態までの対策をおすすめします。

対策

エサをなくす
ハトのエサとなりそうなもの(穀類、マメ類、雑草種子など)を置かないようにしましょう。
また水を求めてくることもあります。

ハトが嫌がる環境をつくりましょう
安心して身を隠せる場所を作らないように片付けを行う、その場所を見回りするなどしてハトにとって安全な場所と認識させないようにするとともに、ハト除けグッズを活用してもいいかもしれません。

物理的防除としては、ネットを張る、テグスやスパイクなどの設置を行う、また化学的防除ではハトにとって嫌なニオイの成分が入っている忌避剤の活用などがあげられます。
万が一、ハトが巣を作ってしまったら自力で巣の撤去は難しいためプロの業者に相談をしましょう。

ハトの対策には物理的防除と化学的防除が一つになった、「ハトレスいやがるテープ」もあります。

ハトレスいやがるテープの使い方

ハトレスいやがるテープは、ハトが嫌がるフローラル系の特殊忌避香料と、テープを張ることによる物理的な妨害でハトの飛来を防ぐものです。
設置が簡単なテープタイプで、効果は約1か月間持続します(天候や設置条件により異なります)。
ベランダやバルコニー等のハトの飛来を防ぎたい場所に、本品が直接触れないよう少し浮かせて、ピンとたるみの無いように張ってください。

※ 設置中にテープが切れてしまうと効果がなくなります。その際は、テープを張り直すか、切れた箇所を結んでください。
※ 本品はハト以外の動物に対する効果は確認しておりません。
※ ハトのエサとなるようなものが豊富にある場所、既に営巣されてしまっている場所などの環境差、また個体差によって効果が現れにくい場合があります。
※ テープ設置の際、洗濯バサミ等の落下で下の人や通行人にけがをさせないよう、十分注意してください。

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